龍谷講座×里山学研究センター

    
      

身近な鳥に関心を

      
        
          
                
  • 講座の様子

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 10月21日、「龍谷講座×里山学研究センターシリーズ伏見のいきものを知る」の2回目となる講座が深草学舎21号館において開催された。講座では全3回にわたって伏見の里山や昆虫、鳥や獣について各回、異なる講師が紹介を行う。今回は本学非常勤講師、須川恒氏が「伏見とかかわる身近な鳥、渡りをする水鳥たち」と題し講座を行った。

      

 須川氏はまず、自身が学生と行ってきた探鳥会の様子や、本学での講義の内容などを紹介した。野鳥を知ることを通して、季節の移り変わりや、多様な自然環境を感じ取ることができるという野鳥観察の意義について学生に理解してもらっているのだと話す。

      

 万葉集の歌などを手掛かりにすると、過去の野鳥や湿地の様相が見えてくると解説した。講座の中では「伏見」という地名が入った柿本人麻呂の歌を取り上げた。万葉集第9巻、「巨椋(おおくら)の入り江響(とよ)むなり射目人の伏見が田居に雁渡るらし」とある。冬には巨椋池をねぐらとする雁たちが、狩人が身を伏せて待ち構えるという伏見の田に飛んでいく様子を詠んだ歌である。須川氏は「響む」について説明を加えながら紹介した。

      

 続いて伏見区内を流れる鴨川に着目し講座を進めた。1974年にユリカモメが鴨川に越冬を開始し、80年代後半から多くの種類のカモが越冬を始めた。調査の結果、鴨川のユリカモメたちは約3000㎞離れたロシアのカムチャッカ半島からダイナミックな渡りをしていることが判明した。しかし近年、鴨川におけるユリカモメの越冬数は減少傾向にあり、実態の解明が課題となっていると述べた。

      

 最後に須川氏は東山の一部や鴨川の「生物親和都市」としての可能性、そして未来に向けての課題を提示した。巨椋池などの貴重な湿地が20世紀の間に破壊された。これらの湿地の価値を再認識し、湿地の再生を図ることは今後100年かかるかもしれないが模索すべき課題だと語った。

           
    

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