トップ過去記事第624号(2017年10月号)

  

町家シネマ「大阪万博」

  

当時の文化を思い返す

  

記者:大谷優/写真:三宅輝歩

  

2017年10月15日

        
  

 本学政策学部松浦ゼミは9月30日深草町家キャンパスにて第2回町家シネマを開催した。同ゼミでは2014年から8ミリフィルムの映像を上映し地域の方と交流をする活動を行ってきた。今年は5月に藤森神社の「藤森祭り」の上映会を開催し、2回目の今回は「大阪万博」の様子を上映した。当日は約30人が来場し1時間半ほど学生と交流を深めた。

  

 前半は8ミリフィルムをDVD化したものを流しながら、来場者が当時の話や学生の疑問に答えた。映像にはバッファローダッシュと呼ばれた開門と同時に観客が駆け込む姿が映り、上映会の来場者たちも皆口を揃えて人が多かったと語った。またそれまで日本になかったファストフード店が出店したことや、動く歩道があったことなど、今では当たり前のものが当時は珍しかったという話がされた。

  

 後半には8ミリフィルムを映写機で上映し、夜の万博の様子を写した。さらに、実際に万博跡地である万博公園に訪れたゼミ生から現在も残る万博の跡などが紹介された。ペットボトルや缶、宅配なども当時はなかったという声が上がり、学生たちは現代との違いに驚いていた。万博のシンボルである太陽の塔やその製作者の岡本太郎氏に対して来場者が感じていたイメージについて語られ、現在の学生には感じることのできない時代の話を聞くことができた。

  

 来場者は「孫たちの世代と話して新鮮だった。あの頃は豊かな時代。当時は20歳で一番良い時代だった」と昔を思い出して満足気に話した。

  

 司会を務めた山本宥李さん(政3)は「生のお話が聞けて万博が調和や進歩をもたらしたのだなと思いました。今私たちが当たり前の生活ができているのは昔の人のおかげだなとしみじみ思いました」と話した。

  

 松浦さと子教授は「万博のころを契機に(今のような)便利な生活のスタイルが始まったが、今は昭和の暮らしを見直そうという声がある。そのようなお話を地域のお年寄りの方から伺えたというのは学生たちにとって良い経験だったと思います」と語った。