龍大新聞スポーツコラム《ハーフタイム》

    
      

~17年ぶり、4横綱時代開幕~

             

 1月8日から22日にかけて国技館で行われた大相撲初場所で、茨城県出身の大関、稀勢の里が初優勝を果たした。稀勢の里は昨年、年間最多勝のタイトルを獲得しており、安定した好成績が評価され横綱昇進が決定した。日本出身力士の横綱昇進は第66代横綱若乃花(1998年昇格)以来、19年ぶりとなる。

      

 稀勢の里が第72代横綱として加わることにより、17年ぶりの4横綱時代となる。四つ相撲だけでなく突っ張りや引き技も持ち、昨年の11月場所にて自身3度目の優勝を果たした鶴竜。現代の力士の中では比較的軽量ながらも、素早い攻めと力強い足腰を活かした「真っ向勝負」を身上とする日馬富士。そして2015年の初場所にて、29歳という若さで昭和の大横綱、大鵬の32回という記録を破り最多優勝記録を塗り替えた白鵬。4横綱の所属部屋は全員異なっており、総当たりとなるのは約37年ぶりと、今後の取り組みにますます期待がかかる。

      

 しかし、これまでに15度あった4横綱時代のうちに1年もったのは4度のみ。年6場所制となった58年以降から番付に4人の横綱がいたのは34場所あるが、全員皆勤は6場所のみである。けがや不振による欠場の不安が重くのしかかる。初場所では鶴竜、日馬富士は途中休場しており、白鵬もかつての負けなしの強さからするとその勢いは弱まった。結果、3横綱が七つの金星を与えることとなった。

      

 横綱審議委員会の前委員長、守屋秀繁さんは今後について「強い人が勝ち、弱い人が負けるというはっきりした時代に突入すると思う。4横綱時代はそうは長くは続かないだろう」と話す。新進気鋭の横綱、稀勢の里の勢いに3横綱がどのように答えるのか、また横綱の勢いの陰りは必然的に若手のチャンスとなり、世代交代の可能性もある。いずれにしろ、今後も大相撲から目が離せない。

           
    

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