慈善産業に込めた思い

    
      

九條武子展開催

      
        
          
                
  • 九條武子についての展示

    九條武子についての展示

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 今年、2017年は九條武子没後90年にあたる。そこで、龍谷ミュージアムでは1月9日から2月19日にかけて、特集展示「追慕抄九條武子」が開かれた。

      

 九條武子は西本願寺第21世明如宗主の次女として明治20年(1887)に生まれる。兄の大谷光瑞はシルクロードの探検、調査活動を行ったことで知られている。武子は京都女子高等専門学校(現・京都女子大学)の設立に尽力した一方、絵画、華道、和歌などの諸芸にも優れていた。やがて男爵九條良致と結婚し、渡英するも、翌年武子一人で帰国し、良致とは10年もの間離れて生活した。良致が帰国した後、夫婦が東京の築地別院内に新居を構えて3年、関東大震災が起こった。武子は自身が被災しながらも、救援、慈善活動を積極的に行った。震災時、武子に力と勇気を与えたのが、親鸞聖人のみ教えであったと自ら記している。しかし、慈善活動での無理がたたり敗血症を発症し、42歳という若さで亡くなる。

      

 今回の特集展示では、九條武子の生涯が分かる展示になっており、誕生から関東大震災後までを写真とともに紹介したものや、絵画や和歌などの九條武子の作品、本人に関する多くの資料が展示された。また、シアターでは約15分間の映像展示が毎日数回行われた。関東大震災時に撮られたフィルムが映し出され、九條武子が子どもたちに着物を配ったり、一緒に遊ぶ様子を見ることができた。

      

 龍谷ミュージアム職員の和田秀寿氏は「来場者は主に60歳以上の女性で、武子さんのことを少し知っている方が多いが、来場者からは武子さんが絵を描いていたことや、和歌を詠んでいたことはあまり知らなかったので勉強になったという声を聞いている」と話した。

           
    

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