我聞如是《が~も~んにょ~ぜ~》

    
      

~高齢者ドライバーによる事故~

      

最近、高齢者による自動車事故が増加している。先月横浜市で87歳の男性が運転する車が小学生の列に突っ込み小学1年生の男の子が死亡した。今月も東京立川市で病院の敷地内を歩いていた男女二人が83歳の女性の車にはねられるなど、高齢者による自動車事故が後を絶たない。そこで、平成29年3月12日より道路交通法が改められ改正道路交通法が施行されることになった▼現行制度では75歳以上の高齢運転者は、3年ごとに免許証更新時の認知機能検査を受けることになっているが、認知機能の現状をタイムリーに把握する制度が存在しなかった。そこで、75歳以上の高齢運転者が特定の違反行為をした場合に、臨時の認知機能検査を行うとする制度のほか、免許更新時および臨時の認知機能検査で認知症の恐れがあると判定された高齢者については、違反の有無にかかわらず臨時適性検査を行うか、一定の要件を満たす医師の診断書の提出を命じる制度が盛り込まれた。また、現行制度では70歳以上75歳未満で、かつ認知機能検査で認知機能の低下のおそれがないと判定された人は免許証更新に際して、3時間の高齢者講習を受講することが義務づけられているが、これを見直し、講習時間を2時間にすることで効率化を図るなどの改正が行われた▼しかしながら、改正道路交通法の主な目的として、先ほども述べたように、認知症の高齢者の把握や講習の効率化などが挙げられるが、高齢者による事故の原因は認知症だけでなく老化による判断力や運動能力、集中力の低下などもあり、解決策として的を射ていないのではないか。他にも、自治体によっては免許証を自主返納した高齢者に、温泉施設、引っ越しなどの料金を割引するサービスを行っているところもあるが、あまり浸透しておらず、高齢者による自動車事故を減らす取り組みとして充分なものがないのが現状である。今後日本の高齢化が進むことを考慮すると一刻も早く適切な対策を行う必要がある。

           
    

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