児島ジーンズ

岡山の一大ブランド

 日本にジーンズが浸透したのは1945年。終戦後に、GHQが大量に放出した古着のジーンズがきっかけだ。56年、栄光商事が日本で初めてジーンズの輸入販売を始めると、65年にはマルオ被服が初めて岡山県で生産をスタートする。このことから、現在でも岡山県倉敷市はジーンズの聖地と呼ばれている。

 倉敷市で誕生した有名ブランド、児島ジーンズ。これは、倉敷市の瀬戸内海に隣接する児島地区で生まれたブランドだ。児島はジーンズ縫製、加工工業など、ジーンズ関連の企業が多く集まる産地である。メイドインジャパンにこだわっており、裁断、縫製、染め、織り、加工とすべて人の手によって作られている。

 瀬戸大橋の開通や過疎化により、児島の商店街にもシャッター通りが増えていた。そこで、児島ジーンズを代表するメーカー、桃太郎ジーンズとダニアが中心となり、児島に多くのメーカーを集めた。これが今では、児島ジーンズストリートと呼ばれ、観光名所の一つとなっている。児島ジーンズは地域活性の起爆剤としても大いに役に立っている。

 また、世界でも高い評価を受けている。2009年に海外進出を果たした桃太郎ジーンズはメイドインジャパンに恥ないブランドとなっている。しかし、日本から輸出した場合、海外での販売価格が国内の3倍になるところもある。購入できる層は限られてしまうのが現状。そこで、兄弟ブランドのジャパンブルーを海外向けに立ち上げた。国内でも東京や京都にも店を構えるなど、需要は徐々に高まっている。

 岡山県出身の学友も多いだろう。自分の故郷には国内だけでなく、世界に誇る一大ブランドがあるのだ。知っていた者も知らなかった者も、今後の児島ジーンズの活躍に期待してもらいたい。

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