能楽シテ方 高林昌司さん

連吟と舞囃子を公演

 10月17日、本学深草学舎顕真館にて第33回顕真週間協賛能楽奉納が行われた。この催しは顕真週間の行事の一環で、本学学友で、能楽シテ方喜多流準職分でもある高林昌司さん(文4)が「能を楽しむ」というテーマのもと、能楽の魅力を伝えた。

 会場に訪れた約100人の観客の前で、最初に連吟「融(とおる)」を披露した。連吟は謡曲の一部分を二人以上で声をそろえて謡うというもの。今回は高林さんの父、呻二氏と共に、旅の僧と里の老人が南京都の名所を眺める場面を吟じた。高林さんは父の呻二氏と共演したことについて「自分が脇役で父親が主役といった形は初めてだったので共演できてよかった」と話す。

 次に喜多流舞囃子「海人(あま)」を披露した。舞囃子とは見所のみを抜粋し、主役であるシテ方が笛方、小鼓方、大鼓、太鼓方の演奏に合わせて舞うというものである。藤原房前の母の霊が龍女となって、仏教の素晴らしさを称えながら天に帰っていく場面を荘厳かつ華麗に表現し、会場が拍手に包まれた。

 公演後高林さんは、「広報活動を急に行ったにもかかわらず、多くの方に来ていただいて非常に驚いた。能を見たことないという人がたくさんいて残念だとは思ったが、こういう場で見ていただけてよかった」と語った。

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