我聞如是〈が~も~んにょ~ぜ~〉

11月13日、フランス、パリで起きた同時多発テロのニュースは記憶に新しいことだろう。パリ市内のバタクラン劇場では89名もの死者を出し、また、大統領が観戦中のサッカースタジアムや、レストランなどパリ市内外7ヵ所で事件が発生した。この一連のテロによる死者は約130人、負傷者は350人以上に上り、フランス政府は国家非常事態を宣言。その規模と世界的に有名な都市で起きたということでこの事件は世界中を震え上がらせた▼今回のテロはイスラム国の犯行とされている。これまでイスラム圏の統一を目的としてきたイスラム国がパリにまで攻撃を行ったということになれば日本もテロの標的にされる可能性はあるのだろうか▼フランスでテロが起きた背景には移民が多いということや欧州連合(EU)内での移動が自由で、侵入が容易ということが挙げられ、島国である日本では武器の調達や、逃走の面から犯行が難しいことも考えられる。だが、日本は来年5月に伊勢志摩サミット、2020年には東京オリンピックを控えており、テロの標的になる可能性が高まっている▼今回のテロを受けて、日本国内でも対策が取られた。安倍晋三首相は来年度を予定していたテロ関連の情報を収集する「国際テロ情報収集ユニット」の設置を12月上旬に早めた。横浜税関は11月18日、伊勢志摩サミットや東京オリンピックを見据えて横浜港大さん橋国際客船ターミナルでテロ対策訓練を行い、また、三重県の鈴木英敬知事は伊勢志摩サミットに向けて外務省にテロ対策強化を要望した▼日本であってもテロに対して早急な対策や判断が必要になっている。そして、私たち大学生は大人へと近づくにつれ、テロの問題について考えなければならない。直接解決に導くような行動をとることはできないかもしれないが、他宗教を理解し寛容な心を持つなど一人一人ができることを考え、日本も例外ではないという気持ちでテロに対して向き合っていくことが大切である。

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龍谷大学新聞社トップページ 過去記事一覧 第616号(2015年12月号)