スポーツコラム
《ハーフタイム》~日本を熱狂させた男たち~

 9月18日に開幕したラグビーワールドカップ2015での日本代表の活躍は、多くの日本人を魅了した。これまで日本代表はワールドカップで1勝21敗2分と1991年以来、24年間一度も勝利したことはなかった。しかし、今大会では、優勝候補の一角である南アフリカに勝利し、その後もサモア、アメリカを下し、3勝1敗とラグビー史上最大の番狂わせと言われるほどの快挙を成し遂げた。

 初戦の南アフリカは、ワールドカップ通算25勝4敗、勝率は世界一の強豪国であり、世界のラグビーファンだけでなく、日本人ですら、大差で敗退すると予想していた。ところが、予想を覆し、強豪国を破り3勝を挙げたのが、エディージャパンだ。これまで敗戦続きだった日本代表に4年前からヘッドコーチとして就任したエディー・ジョーンズは、体格で劣る日本人のフィットネスを向上させるため、世界一と呼ばれる練習量の合宿を何度も行なうことで、体力、スクラムなどを強化し、日本代表を勝利に導いた。

~日本ラグビーに世界が注目~

 予想外の勝利で日本を沸かせ一躍有名となったのが日本代表メンバーだ。キック前の独特のルーティーンで観客を沸かせたフルバック五郎丸歩選手。大きな体を縮こませ、忍者のような印を結ぶこの所作を観客や各国のラグビーファンが真似する場面も多く見受けられた。また、屈強な体付きの選手が多い中、身長166センチと最も小柄なスクラムハーフ田中史朗選手。かつて日本人として初めて世界最高峰のスーパーラグビーで優勝を経験し、小柄な体格でありながら、冷静な判断力と的確なパスワークで日本を勝利に導いた。

 今回のワールドカップでは、三勝を上げたが得失点差により予選リーグ敗退という結果に終わった日本代表。しかし、来年にはリオデジャネイロ五輪正式種目となった7人制ラグビー。2019年には、日本でラグビーワールドカップ、そして2020年には東京五輪が開催される。日本で注目を集めるラグビーが今後も日本を沸かせることは間違いないだろう。

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龍谷大学新聞社トップページ 過去記事一覧 第615号(2015年11月号)