我聞如是〈が~も~んにょ~ぜ~〉

2020年東京オリンピック、パラリンピックのエンブレムをめぐる問題が世間をにぎわせている。デザイナー佐野研二郎氏が考案し、選考されたエンブレムに盗用の疑いが掛かったことからこの騒動は始まった。最終的にこのエンブレムは使用中止となり、現在、新たなエンブレムの公募が行われている。この問題をきっかけに、佐野氏は過去の作品についても盗用の疑惑を問われ、会見でその一部を認めた。以前の会見で、「これまで盗用を行ったことは無い」と発言していたこともあり、佐野氏のエンブレムに関する主張は十分な理解を得られず、疑惑を完全に払拭することはできなかった▼何かを制作する際には必ず著作権の問題が関わってくる。著作権は知的財産権の一つに含まれる。思想や感情を創作的に表現した文芸、学術、美術、音楽等の作品を保護し、著作者が独占的に利用する権利のことである。この権利を侵害することは犯罪に当たり、罰則が与えられる▼当然、我々新聞社も例外ではない。新聞制作ではイメージ画像やイラストを使用することがある。それらを使う場合には、必ず著作権上問題の無いものを使用するよう社員に呼び掛けている。また、掲載する際には掲載可能か複数人で確認するよう心掛けている。たとえ一つのイラストであっても著作権を持っており、著作者の許可なく加工や掲載することは著作権侵害になりかねないからだ▼我々のような一学生団体であっても十分に注意する著作権。インターネットの普及する現代では誰しもが自分の作品を世界中に発信することができ、クリエイターになることができる。つまり、一個人であっても著作権は意識せざるを得ないものであると言える。ましてや佐野氏のようなプロであれば当然だ。盗用が疑われる佐野氏の作品全てが著作権を侵害しているとは言うことはできない。しかし、著作権違反が明らかな作品もあり、大学の教授を務めるほどのデザイナーである佐野氏が世間に与えた影響は大きい。

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龍谷大学新聞社トップページ 過去記事一覧 第615号(2015年11月号)