報恩講記念講演
私たちを生かす願いとは

  • 森田眞円

    講演中の森田眞円氏

 10月18日に本学深草学舎顕真館にて報恩講記念講演が「願いに生かされて」と題されて行われた。講師には、京都女子大学宗教部長、同大学文学部教授で本願寺派の住職も務める森田眞円氏が招かれた。

 報恩講とは親鸞聖人の命日に合わせて、親鸞聖人の教えに感謝の思いを込め、その恩徳に報ずるために勤められる真宗において最も重要な法要である。本学においては、その前身である学寮を創立した本願寺第13代良如上人の命日に合わせ10月18日に執り行われている。

 森田氏は、親鸞聖人の教えについて次のように解説した。親鸞聖人の教えでは阿弥陀仏が特に重視されている。阿弥陀仏は菩薩であったとき48の誓願を立て仏になった。最も重要とされる18番目の願いは「ありのままの私たちを迎え取って悟りに導こう」というものであるとされている。このことを長野駅が善光寺から18丁目の位置に作られた逸話を交えて紹介した。

 阿弥陀仏の願いは「南無阿弥陀仏」という、六字名号をもって私たちに働きかけられているという。この6字の意味は、阿弥陀仏に任せる、帰依することと一般的には解釈されている。一方でこれに加え、親鸞聖人の教えでは阿弥陀仏に帰依しなさいという意味もあるという。

 また、私たちから阿弥陀仏に対して願うのではなく、私たちには仏から願いが働きかけられ、それによって私たちは生かされている。私が祈願するより先に、仏より私たちに願いが懸けられ、それによって私たちは救われる。このことを明らかにしたのが親鸞聖人であるとした。

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