名月をより満喫
これからのお月見行事

 先月9月27日、28日に夜空を見上げた人は多いのではないだろうか。27日は旧暦の8月15日(十五夜)に当たり中秋の名月が見られた。28日には月が地球に最も接近し、なおかつ満月というスーパームーンが夜空に輝いた。今年は中秋の名月とスーパームーンが続き、お月見にはもってこいの年となった。しかし月に関する行事はこれだけではない。秋の月をより楽しむためにも他の行事を紹介しよう。

 まず10月25日(旧暦9月13日)に「十三夜」と呼ばれるお月見がある。別名「後の月」とも呼ばれ、中秋の名月に次いで月が美しく見えるとされている。昔はお月見というと、十五夜と十三夜のセットで行われていた。十五夜から約一か月後に巡って来る十三夜のお月見を昔の人は大切にしており、十五夜または十三夜のどちらか一方の月しか見ないことを「片見月」と呼び、縁起が悪いとしていた。ちなみに、十三夜のお月見では豆や栗をお供えするため「豆名月」や「栗名月」と呼ばれることもある。

 続いて11月21日(旧暦10月10日)には「十日夜」(とおかんや)と呼ばれる収穫祭があり、東日本を中心に行われている。別名「三の月」とも呼ばれ、月は6割ほどしか顔を出さない。十日夜は満月を楽しむ行事ではなく、農作物に感謝をする日だ。田畑にいた神様がこの日に山に帰るとも言われており、収穫した稲などを供える。また地方によっては田畑を守ってくれたかかしに感謝の印としてお餅をささげ、一緒にお月見をする習慣もある。

 十五夜、十三夜、十日夜の全ての月を見ると縁起が良いといわれている。十五夜の月を見た人はもちろん、見逃してしまった人も、これからやって来る2番目に美しい月と豊作の感謝が込められる月を眺めてみてはどうだろうか。また、先の話となるが2018年のスーパームーンは元旦である。1年の幕開けに多くの人々が夜空を見上げるだろう。

ご案内

×印をクリックすると画面が閉じます。

シェア

龍谷大学新聞社トップページ 過去記事一覧 第614号(2015年10月号)