社説
喫煙者のマナーと意識 卒煙ブースの存在意義とは

本学は2000年に建物内禁煙、09年に敷地内の全面禁煙を実施、10年に卒煙支援ブース設置を行った。00年の施策においては屋外でも灰皿を設置した場所以外は禁煙とした。その後、副流煙により健康被害を与えることや多くの学友が入学後に喫煙習慣を身に付けている状況を踏まえ、09年の4月に敷地内の全面禁煙が施行された。しかし、路上喫煙などが目立ったために卒煙支援ブースが各キャンパスに設置された。

ところが、卒煙支援ブース設置後もブース外での喫煙や吸い殻のポイ捨てなどのマナー違反が目に付き、喫煙者が通行の妨げとなるなどの問題を引き起こしている。また、ブース自体が簡易すぎるため、副流煙が外に出てきてしまっていたり、卒煙とは名ばかりで実際はただの喫煙所と化しているというような問題もある。

ただ一方的にこのブースの設置に意味がなかったかというと、そうではないだろう。近年ではマンションでの喫煙に関するトラブルや禁煙場所の増加から喫煙者の肩身が狭くなっているのも事実だ。特に京都では景観の保護などの目的からたばこを吸える場所は限られてくる。そういった環境の中でもこのブースがあれば、喫煙者も禁煙者に気を使うことなく吸うことができる。

従ってここで最も重要なことは、喫煙者一人一人が意識を持ってマナーを守るということである。前述した通り、本学でも喫煙者に対する様々な施策を講じてきたが、結局根本的な問題となっているのはマナーを守らない喫煙者である。マナーを守って決められた場所で吸うことが禁煙者への配慮につながり、喫煙者も気を使うことなく吸うことができる。マナーを守ることが禁煙者も喫煙者も過ごしやすい環境になるということを考えてもらいたい。

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