深草学舎和顔館完成
瀬田学舎に農学部新設

1号館跡に建設された和顔館
ガラス張りが美しい和顔館

新棟、和顔館(わげんかん)が本学深草学舎に誕生した。これは国際学部(国際文化学部)の瀬田学舎から深草学舎への移転に伴い、建設された。また、瀬田学舎には新たに農学部が新設される。これらの事業は第5次長期計画「Ryukoku Vision2020」に示されたもので、学生の主体的な活動の支援や優れた研究基盤の形成、本学の充実、発展を願うものとされている。

 和顔館は地上5階から地下2階までの鉄筋コンクリート鉄骨造りで、床とエレベーターや階段などの設備を集めて耐震壁とするコア構造で形成された「スラブタイプ」の建物である。開放的な空間で、その要所には赤レンガを使用しているので、既存の建物と調和しているデザインとなっている。

 アクセスが容易とされている1階を中心に、地下1階までつながる「ラーニングコモンズ」が配置されている。1階東側には外国語の学習を目的とした「グローバルコモンズ」が配置されていて、多様な学修形態に対応できるようになっている。1階西側には学生による「学び」の創造と交流の空間「スチューデントコモンズ」が配置されていて、ワークショップやIT機器の技術サポートが行えるなどと多目的な活動が可能だ。そして、図書館もこの和顔館に設けられており、既存の8号館と連結しつつ地上3階から地下2階までと大規模だ。南側図書館地下1階を中心に、学術情報を積極的に活用しながら学びあえる「ナレッジコモンズ」が配置されている。

 地下階にはさまざまな規模の講義室が配置されていて、グループ形式に対応できる教室から450人規模の教室まで存在する。2、3階には小規模教室とした演習室が多数あり、ガラス間仕切りにより学びを「見える化」している。4、5階には政策、国際系の研究室が設置されており、研究室周辺にはラウンジが整備されていて、職員と学友の交流が可能だ。

 国際学部の深草学舎移転による施設の整備で設立されたこの和顔館には、学生が充実したキャンパスライフを送ってほしいという意味も込められている。新たな教育施設をもとに、本学が目指す将来像の実現に一歩前進する。

テニスコート跡に建設された農学部9号館
温室を備える9号館

 今年度から瀬田学舎において農学部が新設される。全国の仏教系の大学では初の試みであり、新たな教育の一歩を踏みだした。農学部設置に至った経緯については、第5次長期計画「Ryukoku Vision2020」のグランドデザインに位置し、国際学部(国際文化学部)移転後も瀬田学舎を充実させ不動とするために新設したというのが主な理由だ。

 農学部は、植物生命科学科、資源生物科学科、食品栄養学科、食料農業システム学科の4学科があり、多様な学問の面からの教育が展開される。こうした学際性の高い農学教育でより他大学との差別化を図っていく。また、農学部といえば理系のイメージであったが、文系でも学べる植物生命科学科、資源生物科学科、食料農業システム学科には注目だ。

 そして、1年次から「食」と「農」に触れ、問題を仏教の思想や倫理観から考えるという本学特有の授業を行っていく。また、海外の農業問題にも取り組んでいく「海外農業体験実習」も予定されている。

 人口減少に伴い、農業や食についての問題はますます深刻になっている。地域に根差した農業からグローバルな面まで新しい農学教育を推進していく。

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