忍び寄るカルトの恐怖
その実例と対処法

瓜生氏
カルトの危険性を訴える瓜生氏

第141回顕真館公開講演会「現代のカルト問題―なぜ人はカルトに惹かれるのか―」が11月14日に本学深草学舎顕真館にて催された。今回は、自身もかつて浄土真宗親鸞会に入会していた経験を持ち、現在、真宗大谷派玄照寺住職、日本脱カルト協会理事を務める瓜生崇氏が招かれた。

カルトとは、極端な思想の下で反社会的行為を働き、また信者の自由と尊厳を侵害する団体である。またカルトは宗教に限ったものではなく、極左、極右団体などの政治カルトやセラピーなどの心理療法カルト、マルチ商法などの経済カルトも存在している。

これらカルトの問題点に以下が挙げられるという。正体を隠した勧誘、不幸になる、地獄に落ちるといった不安を煽る教えや、法外な布施や資産提供の要求、信者への服従の強要、信者への精神的および性的虐待、脱会する自由の否認などである。また、カルト宗教による勧誘のなかには、ダミーサークルを作るものがある。一見すると、カルトとは関係ないようなサークルを装い、大学生を勧誘するというものだ。他には、友人など身近な人物からの勧誘がある。加えて、SNSを通しての勧誘が最近増加しているという。

その後、瓜生氏はさまざまな宗教団体について個別に解説し、「友人や知り合いがカルトの信者になってしまったら、その人の前で命より大切にしている教団を否定せず、学校の担当者に相談すること」と、対処法を語った。また、宗教とカルトの違いについては、「迷って生きても良いと教えてくれ、問いを共有するのが宗教であり、生きがいをじかに訴え、答えを共有するのがカルトである」と主張した。

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