猫の駅長たま
会いに和歌山へ

  • 伊太祈曽駅のニタマ駅長

近年、赤字路線を抱える鉄道会社などで利用客の増加を目指して、動物を駅長に起用する会社が増えている。そのブームの火付け役となったのが、和歌山電鐵貴志川線貴志駅の猫駅長「たま」だ。

たまは三毛猫のメスで、貴志駅近くの商店で飼われていたが、飼われていた猫小屋が役所から立ち退きを要求されたため、駅舎内で飼われることになった。2007年1月、駅長に就任すると、これをメディアが取り上げたため一躍有名になり、多くの観光客が訪れるようになる。それに伴い、08年にスーパー駅長(課長職)に、11年には常務執行役員になる。そして、13年に社長代理、14年には貴志川線14駅の総駅長職であるウルトラ駅長となった。

たまは現在15歳で、人間でいうと約70歳と高齢なため、火曜日から金曜日までの10時から16時のみ貴志駅で勤務している。高齢のたまに代わり、12年に三毛猫「ニタマ」が駅長代行に就任した。平日は伊太祈曽駅の駅長に、土日や祝日の月曜日のみ貴志駅で駅長代行として働いている。

10月28日、京都駅から電車を乗り継ぎ2時間50分、筆者は貴志駅に到着した。ホームの階段を下りると右手に大きなガラス張りの駅長室があった。中をのぞくと丸くなって寝ているたま駅長がいた。しばらく様子を見ていたが、起きることは無かったので残念であった。駅舎の屋根は檜皮(ひわだ)ぶきで、たまをモチーフとしており、中に「たまカフェ」が併設されている。その後、伊太祈曽駅に向かった。小さな駅舎の一角に駅長室があり、そこにニタマがいた。眠いのか目を閉じたり開けたりするニタマの様子はとてもかわいらしいものだった。

今回は2匹の駅長に会うことができたが、勤務日は急きょ変更となる場合があるので事前に問い合わせすることをお勧めする。これからも猫駅長の活躍を期待したい。

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