深刻、子どもの外遊び
遊べる場所がない理由

 「最近の子どもは外で遊ばなくなったな」。この言葉を耳にすることが多くなったのではないだろうか。昔と比べ、外で楽しく体を動かして遊んでいる子どもの光景が減って、ゲームや家の中で遊ぶことが最近の子どもたちの主流となっている。

 しかし、子どもたちは本当に外で遊ばないことを望んでいるのだろうか。外へ出て公園に目を向けてみよう。昔あったジャングルジムやシーソーなどが撤去されていたり、「球技禁止」の看板が立てられたりしている場合が目立つ。その他にも、「遊戯禁止」や「談笑禁止」などの禁止事項が増えており、もはや公園として機能していない場所が増えたように感じる。放課後に開放していた学校のグラウンドも遊戯禁止になっていたりしている。これでは子どもたちも外で遊ぶ手段が無く、なるべく静かにできる室内で行う遊びを選んでいる子もおり、大人たちが子どもの遊び場を狭めているのではないだろうか。

 禁止する大人側にも言い分がある。球技や談笑などで近隣住民に迷惑をかける事や、怪我や誘拐など、未然に事件や事故を防ぐため外で遊ばせることを禁止させているという意見があった。

 しかし、このままで本当に良いのだろうか。子どもの体力低下もこの問題が関係していないとは言えない。外で遊ぶ機会が減れば、おのずと体を動かすこともしなくなる。子どもが元気に外で遊べる場所を提供するのも大人の義務ではないだろうか。

 果たして「最近の子どもは外で遊ばなくなったな」と、大人が安易に言って良い言葉なのだろうか。大人自身がいま、子どもたちが立たされている状況を知り、地域だけでなく社会全体で考えることが大切ではないだろうか。子どもたちにもっと遊びの手段を広げさせてあげたい。

ご案内

×印をクリックすると画面が閉じます。

シェア

龍谷大学新聞社トップページ 過去記事一覧 第609号(2014年10月号)