京の近代建築
激動の時代を越えて ~気軽に見られるレトロ建築~

 世界中から観光客が訪れる京都、そんな古都の建築物といえば、神社仏閣をイメージする人が多いだろう。一方で、京都市内には明治時代以降に建造された洋風建築が多く現存し、外観も当時のまま保存、あるいは活用されている。本学の大宮学舎本館もそのひとつとして数えられる。今回は京都市内で見ることができる近代建築物を紹介しよう。

 まずは、三条高倉にある京都府京都文化博物館別館だ。地下鉄烏丸御池駅から歩いて5分程で行くことができる。左右対称の赤レンガが特徴の2階建て洋風建築だ。白色の花こう岩で装飾されていて、天井中央には採光用の窓が取り付けられている。この建物は明治39年に建造され、日本銀行京都支店として昭和40年まで使用されていた。その後、昭和44年に国の重要文化財に指定され、昭和63年に博物館別館として新たに開館した。博物館の周辺には中京郵便局などの近代建築物もあり、建築様式の違いを見ることができる。

 次に東山七条にある京都国立博物館特別展示館である。京阪七条駅から歩いて10分程度で行くことができる。赤レンガで平屋の建物だ。左右対称でフランス17世紀のバロック様式を取り入れている。明治28年に建造され、2年後に帝国京都博物館本館として開館した。また、正門も同じ時期に建築したもので丸いドームが印象的だ。

 最後に京都府庁旧本館を紹介する。地下鉄烏丸線丸太町駅から徒歩10分程度で行くことができる。明治37年に建造されてから昭和47年まで京都府庁本館として使用され、現在でも会議室などとして利用されている。ルネサンス様式を取り入れた建物でベージュと白の壁が印象的だ。

 今回は外観のみで内装に関しては紹介できなかったが、内装にも近代の趣を感じることができる。京都市内に近代建築は点在するので一度訪れてみてはいかがだろうか。

ご案内

×印をクリックすると画面が閉じます。

シェア

龍谷大学新聞社トップページ 過去記事一覧 第608号(2014年6月号)