REC特別講演会開催
節談説教を聴く

  • 西田智教住職

    節談説教を実演する西田氏

 2月9日、龍谷大学アバンティ響都ホールにおいて、2013年度RECコミュニティーカレッジ特別講演会「東保流 節談説教をきく」が行われた。本学文学部日本語日本文学科准教授の和田恭幸氏が講演を行い、節談説教の実演には浄土真宗本願寺派福恵寺の西田智教住職が招かれた。

 講演会で和田氏はまず、節談説教の成り立ちについて説明。節談説教は江戸時代中期にその形が整いはじめ、後期に向かうにつれ完成されていった。明治、大正期にも行われ、浄土真宗各派の寺では「お説教(法話)といえば節談説教」というほどに一般的なものであった。しかし、戦後の世の中の移り変わりの中で、次第に節談説教は忘れ去られていったという。なお節談説教という呼び名は本来なく、明治時代に、新たに出てきた法話と区別するために命名された。そのため娯楽的要素が強いものもあるが東保流は違い、「浪曲と同じようなもの、と思っていると違和感を感じるかも」と氏は語る。

 次に、江戸時代後期のより難しい話を浴する聴衆の傾向と真宗では「お説教を聴くことが重要」という説明が資料を交えてなされ、話は今回の題である東保流に移る。

 東保流は江戸時代、福専寺の専門法師が創始した。法師は、現在の本学で仏教を学んだ後、国に帰り、そこで獲麟(かくりん)寮を創設する。そこで真宗のみ教えを修めた僧侶たちに、最後の仕上げに伝授されたのが、東保流の祖だ。特色は「能化(寮主)が所化(寮生)を指導する」、「身振り手振りの禁止」、「摩訶不思議な話はしない」の三つで、他の伝統と共に戦後、福専寺に入門した竹内文昭師の「我流を含めない」という矜持により、現在に伝わっている。

 講義が終わると、西田住職が登壇。凛とした声で「龍樹章」第三席を実演した。厳かな空気に包まれ、講演会は幕を閉じた。

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